俺の会社には相方以外に5人ほどの従業員がいる。一応ボーナスも支払っているんだが、さすがにボーナス自体を支払うのはきつくなってきてる。元々ボーナスと言うのは、給与とは違って利益が出たら従業員にも還元するという意味合いのものだから、業績が悪いと支払わなくてもなんら問題はない。ただ俺の会社みたいに小さな会社だと、従業員にも助けられているところがたくさんある。みんなそれぞれが生活をしているから、ボーナスが無くなるとモチベーションも下がって逆効果になる事が正直怖いところでもある。今回のボーナスについては、会社の状況を説明した上で、減額をして払う事にした。これでもみんな意味をしっかりと理解してくれる良い社員ばかりだ。これに関しては誇りに思う。みんな表向きは文句すら言わなかった。何とかしてたくさんのボーナスを出せるように復活をしなくては。そう心に誓った。
今回は銀行からの融資も断られ、呆然としている時にファクタリングの存在を知った。売上が減ってしまうのも事実な為、ファクタリングを使う事に関しては若干躊躇はしているが、今はそんな事を言っている場合でもない。もう一度、再起をする為に今は我慢の時だ、と言い聞かせている。俺には相方もいるしな。二人でまた売上を倍増させれば良いだけだ。そこで銀行マンから紹介をしてもらったファクタリング業者との打ち合わせが具体的に始まる。まず未回収で請求書を送ってある、納品が完了している売掛金が合計で2300万円。これがファクタリング対象になる売掛金だそうだ。そこでファクタリングの契約について詳しい話を聞くことになった。なんでも2つの契約タイプがあるようで、俺の会社は今後のことも考えて俺の会社とファクタリング業者だけで簡潔するタイプの契約を選んだ。取引先を巻き込む契約もあるそうだが、それによって売上に悪い影響が出る事を恐れた為だ。ただ問題が一つ発生した。それはファクタリング業者によって手数料にかなりに幅がある事がわかったからだ。今回紹介をしてもらったファクタリング業者では、2300万円を対象にファクタリングを行うと手数料は350万円ほどかかると言う。15%ぐらいになるだろうか。これには正直驚いた。いくら足元を見られているからと言っても、一生懸命作った売上の15%も持っていくというのだから。今回のファクタリング業者とは一旦話しを止めて、他のファクタリング業者を当たる事にした。いくらなんでも手数料が高すぎる。まー資金繰りが悪化したままには出来ないので、最悪使うしかないのだが。